『エッシャーが命懸けで守った男。メスキータ』とは?
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201906_mesquita.html
サミュエル・イェスルン・デ・メスキータは19世紀後半から20世紀前半を生きた、オランダのアーティストです。1868にポルトガル系ユダヤ人の家庭に生まれました。
ハールレムやアムステルダムで、画家、版画家として、また、装飾美術の分野でデザイナーとしても活躍しました。まずは版画家として、木版画で白黒のコントラストを強調した作品を数多く残しました。デザインの分野では、幾何学的な構成を生かし、雑誌の表紙や挿絵、染織デザインなどを手がけました。
その一方で、美術学校の教師として多くの学生を指導しています。中でもエッシャーは、メスキータから最も大きな影響を受けた画家と言われています。
オシャレな内装も素敵です
ユダヤ人であったメスキータは、1944年に強制収容所に送られます。アトリエに残された作品は、エッシャーや友人たちが持ち帰って命懸けで保管したそうです。そして戦後すぐに展覧会を開催しました。そうしたエッシャーたちの尽力がメスキータの名前が世の中から忘れ去られないようにしました。
今回は、メスキータの作品を本格的に紹介する日本での初回顧展だそうです。展示は8月18日(日)までです。ご興味のある方はお見逃しなく!